こんにちは!リクルーティング・パートナーズ株式会社のIndeed運用チームの牟田口です。
唐突ですが、今年のソフトバンクは強かったですね!今年「も」と言った方が正しいですかね。
いつからこんなに強かったっけ?とふと思ったのですが、ダイエーの時代から強かったりそうでなかったりを繰り返してきたようですね。
少しずつ改善しながらチーム力を付けていき、今のような常勝軍団に成長したのでしょう。
採用の世界でも、同じことが起きているんです。
採用市場にも、近年のソフトバンクのような「常勝」企業が存在します。
これだけ、採用が難しいと言われる時代。しかしながら、常に人が集まってくる、もしくは離職者が出ない企業様も少ないながらあるのです。
そういった企業様は何が違うのでしょうか?
ズバリ、「自社採用力」です。長い年月をかけて採用のノウハウを確立し、採用・定着しやすい基盤を作り上げているのです。
しかし、自社採用力強化は、自社内に採用に詳しい人材や組織がないと難しいのも事実です。
人事部や採用領域に特化した部署が無い企業様も多く、そういった企業様は採用にも長年苦戦していることが多いです。
じゃあ、諦めるしかないのか・・・。
いいえ、ちょっと待ってください!ここからが本題です。
今世間をにぎわせている「Indeed」をうまく使えば、自社の課題が明確に見つかります。
その課題に対して改善を繰り返していけば、自社採用力を上げていくことは決して難しいことでは無いんです。
今日は、「Indeedを活用した採用力向上」についてお話していきます!
Indeedで効果を上げる手順
Indeedで効果を上げるために、以下の流れで運用を進めていきます。
1:目標設定
最初に、採用活動のゴールを設定します。
「応募数最大化」「応募者の質を最大化」「運用コストの最小化」など、Indeed運用での目標を明確にすることが重要です。
ここがズレていると、「Indeedって、いいのか悪いのか、結局良く分からなかった…」で終わってしまいます。
2:データ収集
Indeedでは、1クリックあたりの単価や、予算変更による閲覧数の変化など、詳細なデータが得られます。
原稿毎にそれらのデータを収集し、最初に決めたゴールの達成状況を確認しましょう。
3:データ分析
次に、得られたデータから課題を分析します。
主に「表示回数」「クリック数(クリック率)」「応募数(応募率)」の3つの指標を確認しながら分析を進めていきます。
↓Indeedの掲載後、こんなデータを出すことができます。
Excelなどで集計は必要ですが、こういうデータ表に加工すれば、社内でも振り返りがしやすいのでオススメです。
4:課題発掘
3で得たデータから分析を行い、どこに課題があるのかをしっかり見極めます。Indeedの運用においてこの課題発掘(課題の可視化)が一番重要なポイントです。
こちらの図は先ほどのデータ抽出した結果を、色付けして見やすくしたものです。
赤色は平均数値よりも下回っている指標、青色は平均数値を上回っている指標です。
※赤が課題、青が順調と思いがちですが、そうではないのが難しいところです。
└詳細は「改善例」の項目でご説明します。
5:改善実施
課題がわかったら、いよいよ改善を施しましょう!ここでも最初に立てた目標(ゴール)を常に意識することが大切です。
簡単に先ほどの図2にあった案件Aを例に説明いたします。
〈課題〉
・表示に対してクリック率が低い=原稿内の無駄キーワードが多いのでは?
・クリック率は低いけど応募率が高い=タイトル(職種名)の表記が内容とマッチしていないのでは?
〈対策〉
この場合、応募率は高いので、求人内容(条件など)の修正は必要ありません。
キーワードの精査や求職者の目を引くタイトル作成が具体的な対策といえます。
他の案件の課題・対策もいくつか次の項目でご紹介します。
6:2~5の繰り返し
採用力の強化には、この改善と検証、分析を常に繰り返していくことが最重要です。
行った改善がすぐ数値として表れやすいのがIndeedの魅力。都度課題を確認し、改善を繰り返していけば、結果に反映されます。
時間がかかることではありますが、PDCAサイクルを回していくことで、自社採用力の向上が期待できます。
しかし、実際に運用するとなると、指標の分析、データの数字と実際の現場との乖離など、やることが多いのも事実。高度な知識とマンパワーが必要です。
「Indeed運用に時間をかけられない!」「自社で正しい運用ができるか不安…」
そういった場合は、代理店の利用もご検討ください!
改善例
ここからは、先程の図2を例に、改善事例をご紹介します。
もう一度、こちらの図をご覧ください。
ここでは、案件F、H、Kの3パターンをご紹介します。
貴社の運用結果と似たパターンの改善事例をご参照ください。
案件F:表示回数/平均、クリック率/高い、応募率/低い
課題
クリック率が高くて応募率が低い=求人を閲覧する人は多いが応募に至らない
応募に至らず、クリック数だけが伸びてしまうと、クリック課金型のインディードでは無駄な料金が発生してしまいます。課題として、以下が考えられます。
・タイトル(職種名)にビッグワードがあり流入させ過ぎていないか?
・求職者の数は多いが条件で他社に負けて離脱していないか?
対策
・タイトルの精査
・競合他社の動向調査や待遇面の見直し
タイトルを練り直し、過度の流入を防ぎましょう。
また、競合に負けない待遇・条件を提示することで、求職者に離脱されない原稿を作ることも重要です。
そうはいっても、待遇の改善にはお金がかかるし、すぐには変えられないのよね・・・。
そのような場合には、貴社で活躍しているイメージが持てる原稿にすることも有効です!
実際に活躍している社員の特徴や、求める人物像を詳細に記述し、求職者に「ここなら働けそう!」と思ってもらいましょう!
求職者に効率的にアプローチする原稿の書き方については、こちらをご覧ください!
案件H:表示回数/少ない、クリック率/高い、応募率/高い
課題
表示回数は少ないがクリック率・応募率は高い=閲覧されれば応募は来るが、閲覧の母数が少ない
この場合は、とにもかくにも表示回数を上げることが重要になります。
・クリック単価が競合より安く表示回数が伸びないのでは?
・原稿内キーワードが少ないことで表示されにくい原稿になっていないか?
対策
・クリック単価を高く設定する
・原稿内キーワードを精査して関連ワードを増やす
案件K:表示回数/通常、クリック率/低い、応募率/低い
課題
クリック率や応募率が低い=求職者が閲覧したくなる原稿になっていない
この場合、タイトルを含めた原稿全体の改善が必要です。
・キーワードの質が悪くターゲット以外への露出が多いのでは?
・不人気職かつ、条件でも負けているのでは?
対策
・求人内容の改善(主に条件面での緩和)
・ターゲットの変更
上記はあくまで仮説と一例ですが、同じ企業様でも運用面の課題は実に様々です。
原稿内容や予算だけでなく、現実では緊急度や採用目標人数、応募者の質などの要素も絡んできます。採用市場の動向にも注目しながら運用方法を選択・実施していく必要があります。
まとめ
運用結果をデータとして収集し、適切な改善を行っていけるところはインディードの大きな魅力です。
明確な目標を設定し、原稿内容や予算を適宜変更していくことで、「自社採用力」の向上につながります。
ソフトバンクが常勝軍団に成長したように、時間をかけて採用市場で勝てる仕組み・企業力を強めていきましょう!