こんにちは!リクルーティング・パートナーズ株式会社の鮎川です。
今日はIndeedを始めて1ヶ月くらい経ったものの、Indeedの改善PDCAの回し方がイマイチよくわからないという方向けに本記事を書こうと思います。
Indeedを始めて1ヶ月くらい経つと、1日あたりの表示回数やクリック単価、クリック数、応募単価などがざっくりわかってくる段階かと思います。
いくらかけたらどのくらいの応募が入って、1件あたりこのくらいで応募が来るんだな、という感覚がつかめるはずです。
…さて、この結果を踏まえて次のアクションはどうしていますか?
・しばらくはこのまま様子見でやってみよう
・単価調整してより低単価で応募獲得できるように運用しよう
・あまり効果出なかったな…もうIndeed掲載はやめよう
状況によっていくつかのパターンが想像できますね。
特に「このまま様子見でやってみよう」=何もしないという選択をとった方に対してひとこと・・・
ちょっと待ったー!
Indeedは運用型広告です。
リクナビ、マイナビ、タウンワークなどの求人媒体は、掲載したら後は応募を待つだけですが、Indeedのような運用型広告は掲載してからがスタートなのです。
その名の通り「運用」せねば話になりません。
運用成績が蓄積されてから戦略的判断で「何もしない」という選択肢をとるのは大賛成ですが、開始1ヶ月の段階でその判断をするのは非常にもったいないと思います。
でも、様子を見る以外に、具体的に何をしたらいいの?
今日ご紹介するのは、そんなあなたのための記事です!
初心者の方向けにわかりやすく説明いたしますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。
Indeedは、ぜひA/Bテストをしよう
A/Bテストというのは、Webマーケティングでよく使われる手法です。
Aパターン | Bパターン |
例えば上記のように、Web広告のバナー等の画像をAパターンとBパターンの2パターンを用意して「どちらがより良い成果を出せるのか」ということを検証するものです。
今回はIndeedでABテストを行ってみましょう。
キャッチタイトル(職種名部分)をAパターンとBパターンの2パターンを用意して、「どちらがよりクリックされるのか」ということを検証していきます。
なぜA/Bテストが必要なのか?
ABテストを実施することで、「CVR(コンバージョン率・応募率)とCTR(クリック率)」の向上が期待できます。
ABテストを一定期間繰り返すことで、どちらのパターンが応募率・クリック率の向上につながっているのかを検証し、応募獲得やクリックされるまでの効率化を図ることができます。
実際にやってみよう
今回は求人キャッチコピーのA/Bテストを解説していきます。
まずはスプレッドシートに図のようなフレームを作りましょう。
左軸が「要素」項目、右軸が「週数」になっています。
まず左軸に「要素」を入れていきます。
「要素」というのは求人キャッチコピーに入れるべきキーワードだとお考え下さい。
何の要素を入れるかは決めの問題ですが、今回は「屋号」「業態」「条件」「ユニークネス」「職種」の5要素の組み合わせでが、クリック率を決定すると仮定します。
例えば「バーのカウンタースタッフ」の募集を想定すると、このようになります。
※今回は2週間おきに変更していくことを想定しています
- 屋号・・・募集求人の屋号(店名・支店名・ブランド名など)を記載します
- 業態・・・バーや飲食店など業態を表すキーワードを記載します
- 条件・・・シフト勤務日数や交通費支給など条件・待遇面を記載します
- ユニークネス・・・その求人「ならでは」の要素を記載します
- 職種・・・募集職種名を記載します
【初週】ホール・カウンターアテンダント
- 屋号・・・×
- 業態・・・×
- 条件・・・×
- ユニークネス・・・×
- 職種・・・〇
職種名だけで勝負に出たパターンです。最もシンプルでわかりやすいですが、職種名にピンとこない求職者をとりこぼしてしまいそうです。
結果
2週間のIndeed掲載後、「ホール・カウンターアテンダント」では、平均クリック率を上回ることが出来ませんでした。
よって、次のテストに移行します。
【3週目】バーでの接客●●●●●(屋号名)
- 屋号・・・〇
- 業態・・・〇
- 条件・・・×
- ユニークネス・・・×
- 職種・・・△
どこでどんなお仕事をするのか(職種名)と合わせ、お店の名前(屋号)も付記するパターンです。
結果
2週間のIndeed掲載後、「バーでの接客●●●●●(屋号名)」では、平均クリック率を上回ることが出来ませんでした。
よって、次のテストに移行します。
【5週目】接客ホールスタッフ(週4~時短勤務可)
- 屋号・・・×
- 業態・・・×
- 条件・・・〇
- ユニークネス・・・〇
- 職種・・・〇
「週4~」という条件と「時短勤務」というユニークネス(求職者へのメリット)を取り入れたパターンです。
結果
2週間のIndeed掲載後、「接客ホールスタッフ(週4~時短勤務可)」では、平均クリック率を上回ることが出来ませんでした。
よって、次のテストに移行します。
【7週目】入社祝金5万円!カウンタースタッフ
- 屋号・・・×
- 業態・・・×
- 条件・・・×
- ユニークネス・・・〇
- 職種・・・〇
職種名に「入社祝金5万円」というユニークネス(求職者へのメリット)を取り入れたパターンです。
もちろんどんな仕事なのかがわかるよう、完結に仕事内容を記載しています。
結果
2週間のIndeed掲載後、「入社祝金5万円!カウンタースタッフ」はIndeedの平均クリック率を上回ることができました。
このお仕事の場合、「求職者に対する明確なメリット+わかりやすい職種名」の組み合わせが最も効果が出ました。
ちなみに5週目の「接客ホールスタッフ(週4~時短勤務可)」ですが、時短勤務可というメリットはあるものの、短時間の雇用形態は珍しくないため競合の数も多く、また、「時短勤務」というキーワードに絞って探している求職者にしか響かないメリットになっていました。
くわえて今回はバーのカウンターでのお仕事でしたが、広く求人広告に使われている「ホールスタッフ」という名称を使ったことにより、パチンコ店での仕事なのか、それともレストランなのか?居酒屋なのか?が一見してわからなくなっていました。
そしてこのようなオーソドックスすぎる名称を2つ重ねたため、Indeedの検索結果一覧においての視認性・優位性を上げることが叶わなかったと推測します。
つまり、最終週の「入社祝金5万円」というわかりやすく誰にでも当てはまるメリットと、カウンタースタッフという仕事名を使うことで、広く優位性をアピールしながらもパチンコや居酒屋という選択肢を除外することができました。
何よりも、Indeedの職種名は最大20字程度の短い文章であることが重要です。
できることなら、条件も、メリットも、屋号も…すべて盛り込みたいところではありますが、そのぶん、重要なメリットを書き漏らしてしまうことに繋がるので、注意したいところです。
最後に
このように、求人タイトルにどんな「要素」を入れるかによって、Indeedでの効果は格段に変わります。
指標を定め、定期的に入れ替えていくことで、クリック率の変化を定量的に図っていくことができます。
もちろん応募に関する変動要因は多岐にわたるので、本記事のテスト内容が100%正しいわけではありません。
しかし、Indeedの運用を静観するもったいなさを感じることも一方でありますので、今回のようなA/Bテストをぜひチャレンジいただきたいと思います!
もしIndeed掲載に興味を持っていただけたなら、「リクパーにお願いすればどういった運用が出来るのか」「こういうことを実現できるのか?」など、何でもご相談いただけますと幸いです!