こんにちは!リクルーティング・パートナーズ株式会社の花岡です!
今日はIndeedの運用の中でやってはいけない(おすすめしない)Indeed運用の例をご紹介します。
Indeedの求人を常に1ページ目の1番上に表示をさせることはできない!
弊社で運用をさせていただいている企業様から、
検索結果画面の1ページ目の1番上に常に表示させるようにしてくれませんか?
というご要望を頂くことがあります。
今回は、こちらのご要望に対して回答いたします!
申し訳ありません…。
必ず1ページ目の1番上に表示をさせるという設定は出来ません。
理由としては2つあります。
理由1:Indeedのアルゴリズムが全て公開されている訳ではないため
Indeedの検索結果画面の表示位置は、「検索されたキーワードとの関連性」×「設定されている配信予算」×「ユーザーの検索行動履歴」で決まると言われていますが、その詳細なアルゴリズムについては公開されていないため、狙って1ページ目の1番上に表示させることはできません。
理由2:ユーザーによって検索キーワードが異なるため
Indeedはカテゴリ検索ではなく、フリーのキーワード検索です。
そのため求職者(ユーザー)がどんなキーワードで求人を検索するかは千差万別のため、全てのキーワードに対して必ず1ページ目の1番上に表示させるということは出来ません。
常に1ページ目の1番上に表示させることは出来ませんが、配信予算を高く設定することで表示される確率をあげることはできます。
弊社内で蓄積しているデータでは、2024年度の九州の各県のクリック単価の相場は今のところ70円後半~100円程となっていますが、例えばクリック単価が200円以上になるように配信予算をあげるなど、他社よりも高い入札単価に調節することで、検索結果一覧の早い段階で表示される確率が高くなります。
ただし、上位表示させることを目的として単価を高めることにはデメリットもあるため、注意が必要です!!
上位表示目的の配信予算引き上げのデメリット
(1)クリック数が逆に減る
Indeedはクリック課金システムのため、クリックされる毎に広告予算が減っていきます。
そのため、1クリックで消費される金額が多くなるほど、同じ予算で発生するクリック数は少なくなってしまいます。
配信予算設定とクリック単価・クリック数の例
基本的には配信予算を増やした分、クリック数は増えます。
・月額6万円に予算を増額してクリック単価が120円で推移したら、月のクリック数は500クリック
こちらの例は月額6万円に予算を増額したことで平均クリック単価がやや高騰したものの、月全体のクリック数は4万円で配信していた時よりも増やすことができた!という例です。
しかしながら、(職種にもよりますが)クリック単価が急激に高騰する予算ラインがあり、そこから先は配信予算を増やしても表示回数が伸びづらく、逆にクリック数が減少してしまう事もあります…。
・月額48万円に予算を増額してクリック単価が500円で推移したら、月のクリック数は960クリック
こちらの例は月額24万円から48万円に予算を増額したが、平均クリック単価が大幅に高騰したため、月に発生するクリック数は逆に24万円予算の時よりも減ってしまったというパターンです。
「クリック単価500円なんてないでしょう」なんて思っている採用担当者様!
Indeedが手動調整だった時代はクリック単価上限は1,000円でしたが、今はクリック単価の上限は撤廃されています!
そのため求職者の少ない難職種ではクリック単価600円、700円、1,000円なども普通にあり得るんですよ!
(私はクリック単価3,000円超の数値を見たことがあります…)
(2)関連性の薄いキーワードに対しても上位表示され、クリック率が低下する
Indeedでは、原稿内の全てのキーワードが検索に引っかかる可能性があります。
配信予算を高く設定をしていると関連性の薄いと思われるキーワードに対しても露出されてしまうこともあります。
例えば「介護」×「福岡」とIndeedで検索をしているのに、プログラマーの求人がヒットすることがあります。よく見てみると、原稿内に「介護休暇制度」というキーワードが入っており、それにヒットしているのです。
Indeedの表示アルゴリズムはかなり進化しているのでここまで外れた表示結果がでることは稀ではありますが、例えば「正社員」など多くの求人原稿に当てはまるビッグワードを高いクリック単価で入札して表示してしまうことがあります。
実際「正社員」で募集している求人であればそこまで「関連性が薄いキーワード」と言うわけではありませんが、例えば「公認会計士」の原稿を掲載しているときに、「正社員」で検索した求職者と「公認会計士」で検索した求職者、どちらにクリックされやすいと思いますか?またその先の応募に、採用に結びつきそうな求職者はどちらでしょうか?
当然「公認会計士」で検索しているユーザーの方がクリック率は高い傾向にあり、その後の応募率も高い傾向にあります。
こんな風に無理に配信予算をあげることでビッグワードでの露出が多くなってしまって、全体としてのクリック率・応募率が下がってしまうことがあるんです。
まとめ
さて記事タイトルに戻りましょう!「Indeedで絶対にやってはいけない、上位掲載狙い」。
説明した2つのデメリットから分かるように、無理に上位掲載を狙って配信予算を高く設定すると費用対効果が悪くなってしまうことがあります。
「どれだけコストをかけてもいいからとにかく応募の実数を増やしたいんだ!」
と逼迫した事情がある場合もありますが、コストをかければかけるだけ応募数が増える!なんて単純じゃないのがIndeed運用。
採用したいターゲットを明確にして、原稿に含まれるキーワードを確認し、適切な予算で運用することが大切です。
もし自社でIndeed運用をしているといった人事ご担当者様がいらっしゃれば参考にしてみてください。
弊社であれば、これまでも数多くの企業様の運用代行をしているため、エリアと職種によって、採用戦略に合わせた形で運用をさせて頂き、効果最大化のためのお手伝いをさせて頂きます!
以上、リクルーティング・パートナーズ株式会社の花岡でした。
引き続き、Indeedについての最新情報や運用のコツなどをお届けしていきますので、どうぞお楽しみに!